昔の文章を掘り返す【2000/09/14 痩人 and others@CD CAFE】

本日のライブは台湾の音楽チャンネルが、番組の収録を兼ねたライブでしたので、大所帯でした。
[出演バンド]
HoneyGun、沈睡、秋天的虫子、痩人

ジャンルも幅広く、なかなかみられない沈睡なんかが期待です。


HoneyGunと言うバンドには、良いギタリストがいるんです。
太った写真のおっちゃんがそうなのですが、大変上手いのです。
早さとテクニックは相当なもので、いとも簡単そうに弾くんです。
また、とてもギターが小さく見えてしまったりするところとか、そのいでたち、愛くるしさといいましょうか、なんか、可愛いんですわ。
ま、彼のギターソロはしつこいと言う話しも有ったりもします。
で、相変わらずですが、ボーカルはマリリンマンソンを崇拝しているようで、少しグロい化粧をし、時々真似をします。
バンドとしての曲の質もがってきましたね。
そこそこレベルもましてきて、固定客もちらほら、良い感じに成長しているバンドだと思います。

さて、期待の沈睡です。
もともと芸術志向が強く、ライブなどやってくれるのかとおもっていましたが、たっぷりDEEP SLEEPワールドを展開してくれました。
彼の最新作アルバムは実験音楽と表記されているとおり、オーケストラにロックを融合させ、哲学的な歌詞を歌い上げると言うよりは、読み上げる感じで、なかなか万人には理解することのできない内容となっております。
実際聞いてみて、雄大さ、奥深いサウンドに、説法のような沈睡の声。
頑張って、聞いてリラックスしようとしてしてたんですが、何分、長過ぎました。
これは、ライブで見るもんじゃありませんね、僕のほうで限界はすぐに訪れてしまいました。
そうなってしまうと、彼をただのナルシストとしか見れなくなってしまい、聞いているサウンドに対しても懐疑心しか生まれてこず・・・・
まあ、自分が足りてなかったんです、きっと。
時間をかけてゆっくり実験に付き合っていきたいです。
沈睡様、もう一度ご降臨を・・・

で、僕でこんな状態だったもんですから、客はたまったもんじゃないです。
根本的に彼の音楽など理解してない様ですので、最初っからざわめいていました。
ううむ、今日のイベントにはきつかったかもな。

次ぎに、秋天的虫子です。
ボーカル:櫻子には前から興味を抱いていたんです。
ライブ中、とりつかれたように狂い踊る、頭を振る、悲痛に叫ぶ。
パフォーマンスとしてとらえたとしても、どことなく、感じる負へのエネルギー、しばし圧倒されてしまうのです。
一体何処を見つめているのか・・・
完全に独自の世界を創りあげてしまった彼らですので、どこまでも僕は突っ走ってもらいたいと思います。
すこし、ビジュアル面で痛いとおもうところとか、(櫻子はいいんだけど、他のメンバーとか)そこらへんに気付いて、徹底的にこだわったりとかしたら、もっと突き抜けれる気がするのもある。
いつまでたってもアングラでも構わない、ただ、理想は持ち続けるバンドだとおもうので、僕は見つめつづけたいと思います。

そして、痩人です。
今日は新曲が聞けました。
「希望」と「北京夢」の2曲がそうです。
「希望」はドラマティックに展開される曲で、いままでの痩人とは一線をかくものです。
一つの物語のような創りでこれは良い挑戦だと思います。
今日は音がイマイチだったけど、この先の方向性を占うかもしれない1曲になりそうです。
「北京夢」はレイジアゲインストマシーン色が濃く出た、激しい曲です。
こちらのほうがはやく受け入れられるだろうと思います。
載秦のカツゼツの聞いた、ラップ調のボーカルがリズムカルでよいです。
もともと中国語はラップに適した言語だとおもうし、迫力があります。
この曲でこの先の痩人のスタイルがわかってきそうだった。
<完>


HoneyGun



沈睡



秋天的虫子 vo. 櫻子



痩人 B. 仨儿



痩人 G. 符寧



痩人 Dr. 王爛



痩人 Vo. 載秦


関連リンク

糖果槍楽隊 HONEY GUN
http://yaogun.com/artist/90beijing/honeygun.htm
沈睡 DEEP SLEEP
http://yaogun.com/artist/album/deepsleep.htm
秋天的蟲子楽隊 FALL INSECTS
http://yaogun.com/artist/woman/fallinsex.htm
痩人楽隊 THIN MAN
http://yaogun.com/artist/thinman/thinman.htm


(上記リンクは中国揺滾DATABASE)より